仕 立 屋 新 聞 Vol.3 「スーツを長持ちさせる方法」
その1:ブラッシング
一日中働いてくれたスーツは洋服用のブラシで優しくブラッシングすることでウールをねぎらいます。
肩や後ろ衿を重点的に上から下へ、ホコリを誘い出す気持ちで軽くかけるのがコツ。
その2:ハンガーは大切
ハンガーは吸湿性のある、木製のものがよく、肩に厚みがあるものがベスト。掛けておくときは型くずれの原因になるから余計な重さがかからないようにポケットの中身やベルトも抜いておきます。
その3:2時間虫干し術でラクラクメンテナンス
虫干しというと大げさですが、要は衣類の中にたまった湿気を取り去ることが目的。やり方は簡単。
●湿気の少ない日に行います。サッパリしたすがすがしい日は湿度も低いと考えてまず間違いありません。
●部屋の窓、できれば扉も開放して空気の通りをよくし、部屋ごとの虫干しを。服は直射日光が当らないように気をつけつつ、部屋の中に吊るしておくだけでOK。
これを収納前の1〜2時間ほど行うだけで服の寿命が全然違ってきます。
「クリーニングでスーツの寿命が長くなる」
毎日のブラッシングだけでは取れないホコリや汚れがあり、
そのままにしておくとスーツの寿命は短くなります。
長持ちさせるために、3ヶ月に1度(理想は1ヶ月に1度)程度クリーニングに出しましょう。
その時、絵表示や品質表示をチェックし、汚れの箇所や原因とともに、
お店の人に正確に伝えておくことが重要です。
「アイロンプレスのコツ」
毎日着ていたり、雨の日に外出すると、すぐ型崩れしたりシワになるスーツ。
特にパンツの折り目がビシッと入っているかどうかで、スーツの着こなしの印象が変わります。
そこで、アイロンを使ってスーツをリフレッシュさせましょう。
生地を傷めないように当て布をして、湿気を与えながらプレスするのがコツです。
ジャケット
まずは肩の部分から袖口にかけて、アイロン台のとがった部分にかぶせるようにする。肩のラインを崩さぬ
ように力を入れすぎないように内側から外にかけるのがコツ。
前身頃がアイロン台の上に来るようにずらしていくのがポイント。胸のあたりから折り返した衿の裏側にかけてプレスする。衿の表の方からかけるとつぶれるので要注意。
背中は平面になっているのでかけやすい。中心から外に向かって広げていくようにアイロンがけする。 裏地がない時は、裏からかけてもよい。
最後に腕にもプレスがけ。ここも立体的になっているから、つぶさないように軽い感じでかけるのがポイント。 もう半分の見頃も、同様の要領でかければOK。
パンツ

アイロン台にパンツの片足をのせ、縫い目がずれないように真っ直ぐ置く。この時、指に力を入れて左右ピーンと張るのが大事なポイントです。

次にプレス作業。布を当て上から霧吹きをする。ここでのアイロンがけは一番高い温度で。裾を引っ張りながら、ずれないように、膝下の部分にかけていく。
プレスしたら、いったん片方の足を合わせ、プリーツを揃える。揃えたら、重ねた方を起こすようにして上げる。 これで、パンツのプレスラインをチェック。

再び布を使いながら、膝上から股上にかけてプレス。ジッパーより上はシワが目立たない限り、かけない方がよい。 アイロンがジッパーに触れないように注意すること。

パンツで大事なのが、裾部分。しっかりとアイロンがけすると全体がビシッとなる。細部にも注意するのがポイント。
「簡単にできる応急シミ抜き」
大事なスーツにできたシミは、とても気になるもの。
すぐにクリーニング店に持っていけない場合は、とりあえず濡れタオルなどで応急処置をします。
ただし、シミの種類によって処理の仕方が違いますので注意してください。
応急処置の後は一日も早くクリーニング店に持っていきましょう。
裏側からシミ抜きするやり方。まず、シミの側にタオルを敷き、裏面
からたたく。そして霧吹きに水をいれ洗剤の輪ジミをぼかしていく方法。
もうひとつの方法は、洗剤の溶液に浸し、しぼったタオルでシミの部分を直接たたく。次に霧吹きで洗剤による輪ジミをぼかすやり方。この2通りは覚えておきたい。
応 急 処 置
お茶、コーヒー、しょう油、血液、お酒
水か湯で固くしぼった布でたたく
口紅、靴クリーム、ポマード、ボールペン、チョコレート
アルコールをしめした布でたたく